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映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を観た感想

      2015/10/24

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どうも、家に5.1chのサラウンドがあるもので、家で映画を見るのが好きなRyu-のすけです。

今回もいつものとおり、近所のTSUTAYAで映画を借りてまいりました。タイトルは「イミテーション・ゲーム」。

以前映画館に行ったときに(何を見たときだったかな?)、予告編で見た印象がすごく面白そうで気になっていました。今回レンタルが開始されたので、満を持しての鑑賞です。

記事にネタバレは含んでいないので、まだ見ていない人でもご覧いただけます。観ようかどうしようか迷っている方も、ぜひ参考としてお読みください。



 

あらすじ

映画「イミテーション・ゲーム」は天才数学者が、第2次世界大戦当時、解読不可能と言われていたドイツ軍の暗号を解く鍵を見つけ、戦争を早期終結へ導いていく史実に基づいたドキュメンタリ―。観る前にあらかじめ知っておいた方が面白いと思える情報について、ご紹介していきます。

アラン・チューリングについて

主人公であるイギリスの天才数学者、アラン・チューリングは、その道の人には非常に有名な人です。理系出身も私もその名を知っていたからこそ、この映画に興味を持ったところもあります。

何を隠そうこのチューリング教授、我々が日々使っているコンピュータの基礎を作った方で、「チューリングマシン」と呼ばれる指定されたアルゴリズムを実行するマシンを開発しました。アルゴリズムとは「この場合は次こうする。この計算を繰り返す。」などの指示のこと。現代ではプログラミングと言われていますね。

映画の中にこのチューリングマシンが出てきます。映画の言葉で「こいつは次に何をするか知っている」という表現がありますが、それはプログラミンがされているからなんですね。

チューリングテスト

機械が「知的」であるかどうかを測る指標としてチューリングが提案した理論。「人間の質問者が機械と会話をして人間か機械か判別できない」場合に、機械が「思考」しているとするこの理論は、現代の人工知能の走りとされる。

現在もしばしば、この考え方は人工知能の開発の引き合いに出されることも多いです。チェスの世界チャンピョンがコンピュータに敗北したニュースはまだ記憶に新しいですが、このコンピュータが果たして思考しているのかどうか。

暗号機「エニグマ」

第2次世界大戦中にナチス・ドイツが用いていた暗号機。「エニグマ(Enigma)」とは「謎」という意味。一説によると、英国の作曲家エドワード・エルガーの変奏曲36番 「Enigma」から取られたんだとか。

暗号化するためには鍵となるアルファベットが必要。そのアルファベットにしたがって配線を組み直し、平文をエニグマに打ち込むと暗号化される。今度はその暗号文を同じ設定のエニグマに打ち込むと元の平文が出力される、という仕組み。

問題となるのは、その鍵となるアルファベット(配線)の組み合わせで、158×1018通り。もはや日本語でなんという数字なのかわからないレベル。これをしらみつぶしに探していくっていうんだから、人間では無理、って話ですよね。

実は、この暗号化の方法は現代でも使われていて、ITの業界では共通鍵方式、なんて言われていたりします。よく使われるのが、鍵に桁数の多い素数を使って、平文に掛け算する。受け取った側は、鍵を使って割り算すれば済むのですが、この鍵を知らない限り複合ができない、というわけです。

この物語は、この最強の暗号「エニグマ」にアラン・チューリングが挑む史実をもとにしたものです。

アスペルガー症候群

広汎性自閉症の一種。分かりやすく言うと、言葉の裏の意味が読み取れず、聞いたことそのままで理解してしまう。何かに没頭すると集中力がものすごく、世に言う天才にはこのタイプが多い。アインシュタインなどのアスペルガー症候群だと言われています。

主人公のアラン・チューリングもこのアスペルガー症候群の傾向が見られるようです。この映画では、天才の反面、その性質に苦しむ主人公も描かれています。

 

映画の3つの見所

映画「イミテーション・ゲーム」はアカデミー脚色賞を受賞したことでも有名の作品です。私が思うこの映画の見所は、こちらの3つです。ネタバレ版は、また別途書きます。

天才数学者と呼ばれる主人公の苦悩

歴史上、天才と呼ばれる人は、実はみんな血の通った人間で、自分の人生に悩みを抱えるもの。この映画は、歴史的偉業の裏側に描く、アラン・チューリングの人間としての喜びや苦悩がありありと表現されています。

アスペルガー症候群を演じきった主演男優

主演はベネディクト・カンバーバッチ。アスペルガー症候群である天才数学者という難しいキャラクターを完璧に演じきった彼の演技力はすごい。2014年の米タイム誌が選ぶ「2014年俳優による演技トップ10」に、「イミテーション・ゲーム」が第1位に輝いたということも納得です。

私はアスペルガー症候群については、どういうものか実体験として知っていたので、彼の演じるアラン・チューリングに完全に感情移入していました。映画全体を通して、そのキャラクターを表現することが一つの魅力になっていたようです。

史実を基にした世界観

私たちは誰しもが、ナチス・ドイツによる第2次世界大戦を教科書で知っているわけですが、果たしてその裏側はどうだったのか、もちろん実体験を持っている人は少なく、知識の上だけで知っている人がほとんど。

アラン・チューリングの功績もそうだが、今ある世界がこの話の上に成り立っていることを考えると非常に感慨深いものがあります。コンピューターの祖をこの目で見ることができる、そういった興奮もこの映画にはあります。

 

総括 80点

私としては、非常に面白い映画でした。雰囲気としては、「ビューティフル・マインド」に近いものがあるかな。

ストーリーに壮絶なアップダウンがあるというものではないですが、その分ずーんとのしかかるような全体の雰囲気の重さがあって、映画の味わいがすごく感じ取れるような映画でした。これはぜひオススメしたい映画ですね。

ネタバレを含む、より突っ込んだ感想はこちらから。

映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を観た感想(ネタバレ)

 

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